“全自動コーヒーメーカー” ツインバードCM-D457、実売価格3万円前後のレビューです。

シャワードリップと称する、6方向からの均一なドリップは苦労の末に生み出されたものと思います。上質なミル、83℃の湯温、適度な蒸らし時間など、よく考えられていると思います。

しかし決定的な欠点があります。抽出を途中で止めらず、「えぐみ」も落としきってしまう点です。ペーパードリップではコーヒーの粉自身にフィルターの役目を持たせ、えぐみと旨味を分離します。旨味の滴下に続いて上層のえぐみが落ち始める前にドリップをやめる必要があります。このマシンはドリップが落ち切るまで触ることができず、えぐみまで落としきってしまいます。浅煎りの苦みの少ない豆では気になりませんが、深煎り豆だとエグエグになってしまいます。朝の忙しい時間帯に、浅煎り豆でのモーニングコーヒーには良いのかもしれませんが、深入り好きには残念な結果でした。